理系科目が得意だったので、高校生の時に通っていた塾の先生から診療放射線技師を目指したらどうかと勧められました。そういった事もあり、茨城県立医療大学のオープンキャンバスに参加してみたら、実際にCTやMRIなどを見る事ができ、これは面白そうだなと感じてこの道に進もうと決めました。
数多くのモダリティと疾患を経験したいという思いがあったので、救急外来のある施設を複数持っているJA茨城県厚生連を就職先に選びました。
実際に働いてみて最初に思ったのは、こんなにも体力を使うのか、という事です。学校では座学ばかりでしたが、現場では患者さんを動かしたり、機械の操作で動き回ったりなど、思った以上に体力が求められる仕事でした。
当院の新人教育についてですが、入職してからの約8カ月間は、当直業務を一人でこなせるように、一般撮影、CT、MRIの順番でローテーションを組んで経験を積んでいきます。各部門の先輩から学びつつ、困ったときに相談できる先輩が1名付いてくれるので、安心して働き、学ぶことができたと思います。
1年目、2年目は画像を見てもあまり良くわかりませんでしたが、今は所見が分かるようになってきました。医師からの撮影部位指示についても、実際に患者さんの対応をしていく中で違う部位も撮影した方が良いと感じた時は、医師に追加撮影の確認をします。そういった対応が出来るようになったときに、自分の成長を実感しますし、技師としてのやりがいを感じています。また、希望していた救急外来でも多くを学ぶことができています。ここでは限られた時間で医師の指示を読み解いてどういった画像を撮影するのかを考えたり、医師と直接相談しながら撮影したりするので、経験と知識が蓄積されていきます。
今後の目標については、健診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の資格取得を考えています。また、MRIやCT、AGなど、各モダリティについても基本的な部分は学んできましたが、もう少し深く掘り下げて勉強していきたいと考えています。
就職に関してのアドバイスとして、見学は重要だとは思いますが、それだけでは分からない部分も多くあると思います。もし可能であれば、就職している学校の先輩から話を聞いてみてください。そして、自分が技師として目指す事を実現できる病院を選びましょう。