母が看護師だったので、私も看護師になりたいという思いがありました。そういったなかで他の医療系の職業も調べてみたところ、理学療法士を見つけました。もともと学童クラブでアルバイトしていたこともあり、子どもと関わる仕事がしたい、障害を持った子どもと関わることをしていきたいと思い、理学療法士について調べていると、小児リハビリがあるということを知りました。この職種であれば、私のやりたかったことができると思って目指しました。
理学療法士としての1年目は、患者さんの病態理解に苦労しました。学校での座学で病気を理解したと思っていても、患者さん一人ひとりでその症状は異なっており、色々な病気を持ち合わせている患者さんが多いため、どうしてこうなっているのかを頭の中で整理していくのがとても難しく、座学で学んだことのみでは不十分であるということを実感しました。ただ、当院の新人教育はしっかりと確立されている他、先輩方の面倒見も良く、質問したら丁寧に教えてくれ、業務終わりに実技練習をしてくれるなど、手厚いサポートがあったので、何とか無事に1年目を乗り越える事ができました。
今は整形外科の患者さんを担当しています。怪我や痛みで歩けなかった患者さんがどんどん歩けるようになって無事に退院し、外来でもフォローして、結果杖などを使わずに歩けるようになった、そういった姿を見ると、一生懸命関わってきた良かったと感じます。入院中の関わりが患者さんの今後の生活に大きく影響してくるので、今後も積極的に関わっていけるようにしたいです。
私たち理学療法士にとって、他職種との関わりも非常に重要になってきます。医師や看護師とは患者さんの状態確認等で連絡を取り合いますし、ソーシャルワーカーについては、特に高齢の患者さんが多いので、転院先の相談や自宅へのスロープ設置、歩行器のレンタルなど、様々な事を相談しています。リハビリのアプローチだけを考えるのではなく、退院後の生活も考え、サポートしていきます。当院は部門間の垣根も低く、他職種とのコミュニケーションも取り易いですね。
整形外科に携わって行く中で、現在は小児整形のリハビリに興味があります。先天的な手足の病気、スポーツ障害などのリハビリを行っていきたいという思いがあります。当院ではまだ件数が少ないですが、少しずつ経験を増やしていきたいと考えています。
就職するにあたって重要なのはやっぱり職場の人間関係かなと思います。実際に見学や実習で様々な施設を見てきましたが、やる気を持って働けるのは人間関係がしっかりしていないと難しいと感じました。当院は皆仲が良くて仕事がしやすい環境なので、毎日楽しく仕事が出来ています。見学は大切だと思います。是非見学に来てください。お待ちしています。