私たちの使命、それは地域医療を守ること
厚生連は「農民の健康は農協組織の手で守り、明るく豊かな農村を築く」ことを目的に設立されました。
現在、県内に6病院・2診療所・看護専門学校を運営し、「心のかよう医療」を行っております。全体の年間延べ患者数は、入院で約53万人、外来で約130万人となっており、多くの方々に利用されています。
そして、年間約2万件(茨城県全体の約20%)の救急車の受け入れ、先進機器を使用した治療診断、ハイリスク妊娠・分娩への対応、災害発生時の拠点病院機能や医療チームの派遣、人間ドック・健康診断の実施や健康教室の開催、在宅介護支援や訪問看護など、様々な活動を通じて「地域医療を守る」ために日々努めています。
ご挨拶
経営管理委員会会長 八木岡 努
JA茨城県厚生連は昭和23年に農協法に基づき設立され、公的医療機関として地域の皆様と共に歩み今日に至っております。
本会は医療・保健・老人福祉事業を通じ、組合員ならびに地域住民の暮らしと健康を守り、明るく豊かな地域づくりへ貢献するという理念を掲げており、各病院とも中核医療機関として診療機能の充実と安全、かつ高度な医療を心がけ、良質な医療・保健・福祉サービスを継続して提供することを目指しています。
日々めまぐるしく変化する社会情勢の中で、消費税の損税問題、医師の偏在対策、働き方改革への対応等、病院経営を取り巻く環境はますます厳しくなっておりますが、JAグループ・行政・関係団体等との関係をさらに強化し、職員一人ひとりの資質の向上と意識改革を進め、難局を乗り越えていきたいと考えております。
皆様の健康を守り、安心した暮らしを送ることが出来ますように、役職員一丸となって取り組んでまいりますので、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
代表理事理事長 長谷川 博史
JA茨城県厚生連は、県内に6病院、2診療所を構え、救急医療、小児医療、周産期母子医療、がん診療など幅広く対応した医療事業を展開しております。また、看護専門学校の運営を通じて看護師の輩出にも取り組んでおり、地域医療への貢献に日々努めております。
ようやく沈静化に向かいつつある新型コロナウイルス感染症の対応につきましても、令和2年のダイヤモンドプリンセス号の感染者の受入れに始まり、令和5年3月末までに3,274人の感染患者が本会の病院に入院され治療を受けました。今後も情勢変化には機敏に対応し、感染症の診療に対応してまいります。
こうした中で、コロナ禍で停滞していた『地域医療構想』も再始動し、診療機能の見直しと整備が求められており、医療機関にとって険しい道のりが続いております。
これからもJA組合員をはじめとする地域の皆様にご支援とご協力を賜りつつ、県や各JAをはじめとする関係団体と連携を取り、組織内の医療資源を最大限に活用し、引き続き地域医療への貢献に努めてまいります。
会の概要・あゆみ
厚生連は『農民の健康は農協組織の手で守り、明るく豊かな農村を築く』ことを目的に設立されました。公的医療機関として地域に根ざした医療事業を展開し、現在県内6カ所に病院(総ベッド数2339床)を集約しております。身近なところで、高度でしかも専門的な診療がいつでも受けられる施設を目指し、救命救急センター(第三次救急)、または24時間体制で緊急で重篤な患者さんを受け入れる(第二次救急)体制に対応しております 。 また、健康管理センターを中心に『人間ドック』や『事業所検診』などの保健予防活動にも積極的に力を入れております。高齢者の在宅医療につきましても、県より訪問看護ステーション、居宅介護支援事業者の指定を受け活動を展開しております。
理念と行動目標
理念
JA茨城県厚生連は、心のかよう医療・保健・老人福祉事業を通じ、組合員ならびに地域住民の暮らしと健康を守り、明るく豊かな地域づくりに貢献します。
行動目標
- 私たちは、JAグループとともに保健事業・老人福祉事業を通じ、組合員・地域住民の健康管理と保健衛生の向上をはかり、高齢者及び高齢者を支える家族の支援に努めます。
- 私たちは、公的医療機関として、地域のニーズを尊重し、診療機能の充実とサービスの向上に努め、良質で高度な医療を提供し地域から信頼される病院を目指します。
- 私たちは、医療人として人間性を磨くとともに、常に研さんを積み、知識と技術の習得に努めます。
概要
名称 | 茨城県厚生農業協同組合連合会 |
所在地 | 茨城県水戸市梅香1丁目1番4号 |
設立年月日 | 昭和23年8月10日認可 |
会員数 | 21(令和5年3月31日現在) |
出資金 | 3,551,810千円(令和5年3月31日現在) |
事業内容 | ◎医療事業 ◎保健活動事業 ◎高齢者福祉事業 |
従業員数 | 4,037人(令和5年3月31日現在) |
施設 | 総合病院 水戸協同病院 県北医療センター高萩協同病院 総合病院 土浦協同病院 土浦協同病院附属真鍋診療所 JAとりで総合医療センター 茨城西南医療センター病院 茨城西南医療センター病院附属八千代診療所 土浦協同病院なめがた地域医療センター 土浦協同病院附属看護専門学校 |
あゆみ
農業協同組合の医療事業は、大正8年11月、島根県でうぶ声をあげました。窮乏している農村地域の無医地区の解消と低廉な医療供給を目的に、当時の「島根県青原村信用購買販売利用組合」が医療事業を兼営したのがはじまりです。
その後、この運動は全国的に広がり戦時中は農業会に引きつがれ、昭和23年、農業会の解散をうけて、農業協同組合法の施行とともに厚生連がこれを継承して現在に至っています。
茨城県における農村医療の取り組みは、昭和16年、水戸市に病院を開設したのがはじまりです。戦中戦後の医療荒廃期には、農民や地域住民の医療と健康管理、無医地区の医療に従事し、昭和20年代には県内16か所に病院や診療所を開設して医療活動を行いました。
現在は、県内6ヵ所に病院(総許可病床数2342床)を集約し、公的医療機関として地域に根差した医療事業を展開しています。各病院とも中核医療機関として、診療機能の充実と安全、かつ高度な医療を心がけ、組合員をはじめ地域住民に良質な医療・保健・福祉サービスを継続して提供することを目指しています。
昭和23年8月 | 農協法により茨城県厚生農業協同組合連合会を設立 |
昭和25年9月 | 名称を茨城県医療農業協同組合連合会に変更 |
昭和26年8月 | 医療法による公的医療機関の指定を受け、県から無医村地区巡回診療を委託される |
昭和39年10月 | 胃集団検診車による検診を開始 |
昭和40年10月 | 第14回日本農村医学会総会を水戸市で開催 |
昭和46年9月 | 名称を茨城県厚生農業協同組合連合会に変更 |
昭和50年2月 | 第1回茨城県農民の健康会議開催 |
昭和57年10月 | 第31回日本農村医学会総会を土浦市で開催 |
昭和60年1月 | 大蔵大臣より非課税法人として認可 |
平成2年4月 | 厚生省より総合病院土浦協同病院救命救急センター認定 |
平成2年6月 | 土浦協同病院附属看護専門学校移転、新築(石岡市三村) 第40回日本病院学会総会をつくば市で開催 |
平成3年5月 | 土浦協同病院農村健康管理センターを、旧附属看護専門学校跡へ移転 |
平成6年6月 | 猿島協同病院を茨城西南医療センター病院に改名 |
平成6年10月 | 第43回日本農村医学会総会をつくば市で開催 |
平成7年7月 | 総合病院土浦協同病院茨城県地域がんセンターを開設 |
平成10年6月 | 厚生省より総合病院土浦協同病院を臓器提供施設に認定 |
平成12年4月 | 厚生省より茨城西南医療センター病院救命救急センター認定 |
平成12年6月 | なめがた地域総合病院開設 |
平成13年10月 | 第50回日本農村医学会総会をつくば市で開催 |
平成16年5月 | 茨城西南医療センター病院附属八千代診療所を開設 |
平成17年6月 | 取手協同病院感染症病棟開設 |
平成18年4月 | 高萩協同病院を高萩市上手綱に移転新築し、県北医療センター高萩協同病院に改名 なめがた地域総合病院地域救命センター開設 |
平成19年6月 | 第57回日本病院学会総会をつくば市で開催 |
平成20年11月 | 第57回日本農村医学総会をつくば市で開催 |
平成21年4月 | 水戸協同病院に筑波大学附属病院水戸地域医療教育センターを開設 |
平成23年4月 | 取手協同病院をJAとりで総合医療センターに改名 |
平成28年3月 | 総合病院土浦協同病院が土浦市おおつ野へ移転新築 |
平成28年4月 | なめがた地域総合病院を土浦協同病院なめがた地域医療センターに改名 |
平成28年8月 | 土浦協同病院附属看護専門学校が土浦市おおつ野へ移転新築 |
平成29年3月 | 土浦協同病院附属真鍋診療所を開設 |
平成31年4月 | 厚生連研修センターを新設 |
令和5年7月 | 土浦協同病院附属真鍋診療所が厚生連研修センター1階に移転 |