将来は医療関係の仕事に就きたいと思っていました。そして、どういった職種があるのか調べていくなかで、理学療法士や作業療法士というリハビリテーションの専門職がある事を知りました。当時はバスケットボール部に所属していて、怪我をした仲間がリハビリを受けていた事もあり、これらの職種に対して好印象を抱いていました。より生活にフォーカスしている作業療法士に魅力を感じ、この道へと進みました。
1年目は指導者、相談役の先輩がおり、主に業務内容や患者介入の流れを教えていただきました。最初は見学や同時介入の中で助言を頂きながら、治療アプローチや関わりを学んでいきました。介入や業務に悩んだ時も、先輩方に気軽に相談でき、同時介入や実技練習の時間を作っていただき、手厚いフォローもあったので、安心して働くことができました。
この仕事の難しいと感じる部分は、例えば同じ病気で同じような症状、病態だったとしても、一人ひとりで年代や生活背景が異なるという事です。その患者さんに合わせた目標に向け、治療のアプローチを考えないといけないという事です。患者さんの何がしたいか?という気持ちを汲み取り、患者さんと共有していかなければ、より良い結果が出せないので、日々試行錯誤しています。
今は循環器内科と腎臓内科を担当しています。患者さんの想いや気持ちに耳を傾け、一緒にできることを考えていく中で、目標に向かって患者さんが能動的に動くようになり、活動量が上がったときはやりがいを感じます。
安静度の確認や病室での様子を知るうえで、多職種との連携は欠かせません。また、こちらから患者さんの情報を提供することで、看護師さんのサポートを得ながらトイレに行くなど、リハビリ以外の時間でも動くきっかけになります。この他にも退院後の生活についてソーシャルワーカーとの連携も重要になってきます。その都度気軽に相談でき、院内の風通しが良いので連携も取り易く、働きやすい職場だと思います。
部内の雰囲気も良く、先輩も相談に乗ってくれますし、私たちの考えを聞いたうえでしっかりと寄り添ってくれます。実技練習や文献の共有、勉強会なども充実しているので、日々成長できていると感じています。
2022年度から心臓リハビリテーションのワーキンググループに加わったので、作業療法士として出来る事を模索しながら患者さんに寄り添っていきたいと思っています。また、多職種連携し、再発予防に向けて患者さんが自分の人生を見つめ直せる関わりを提供していきたいです。
働くにあたり、職場の環境や人間関係はとても大切だと思います。病院見学で雰囲気を感じる事が出来ますので、多くの施設を見学する事をお勧めします。機会があれば是非当院にも見学に来てください。