身長体重・BMI・腹囲②

今回は『低体重(やせ)』について知っていただきたいと思います。
BMIが18.5未満のやせ、また意図していないのに3ヶ月で5%以上体重が減ってしまったような場合は、裏に病気が隠れている可能性もありますので注意が必要です。

どうしても数字で出てくる『体重』というものにとらわれがちですが、人間の身体を支えるためにはきちんと筋肉・骨・ホルモンのバランスがとれていることが必要です。
『筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態』を『サルコペニア』と呼び、歩行速度や握力などを基に調べていきます。身体機能が低下すると、運動障害・転倒・活動性低下に繋がり、死亡率が増加すると言われています。
『体重が減った=内臓脂肪が減った』であればよいのですが、『骨が弱くなった』『筋肉が衰えた』ではかえって健康を損ねてしまうことになります。
『サルコペニア』は早ければ25~30歳頃から始まり、生涯を通じて進行していきます。お仕事でデスクワークが多かったり、移動手段はほとんど自動車(茨城県あるあるでしょうか)など、筋肉を使わないことで筋力が衰え、骨が弱くなっている場合があります。

<毎日ちょっとずつ>
日常生活の中に『運動』を取り入れてみませんか?
例えば・・・
・いつもはエレベーターを使ってしまうけれども、無理のない程度に階段を使ってみませんか?
・スーパーなどで車を止めるときは、お店から少し離れたところに駐車し、歩数を増やすよう心がけてみませんか?

『メタボリックシンドローム』『サルコペニア』ともに、予防や改善のために適度な(決して過度ではありません)運動が重要とされています。日頃から意識して生活してみましょう。

みなさんの骨の量は、骨塩定量検査で測定することが可能です。
骨塩定量検査は以下の病院で実施しています。(※人間ドックのオプションとなります。)

水戸協同病院(DEXA法・超音波法)
県北医療センター高萩協同病院(DEXA法)
土浦協同病院(超音波法)
JAとりで総合医療センター(DEXA法)
茨城西南医療センター病院(DEXA法)
なめがた地域医療センター(DEXA法)

適切な食事・運動・日光浴で骨密度の低下を予防できます。
骨密度を健康に保ち、骨を強化させるには日々の生活において意識することが大切です。